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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
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サンタクロースって いるんでしょうか?
 『サンタクロースって いるんでしょうか?』は、私の大好きな本の1冊です。

 この本は、今からほぼ百年前、アメリカの『ニューヨーク・サン』新聞に載った社説が本になったものです。

 8才の女の子、バージニア・オハンロンは、友だちに「サンタクロースなんていないのだ。」と言われ、その答えを尋ねる為に新聞社に手紙を書きました。その手紙を受け取ったフランシス・P・チャーチ記者が、社説を書きました。

 全文章を書くのは大変なので、省略して、フランシス・P・チャーチ記者が書いた社説を紹介したいと思います。

 「バージニア、おこたえします。サンタクロースなんていないんだというあなたのお友だちは、まちがっています。 きっと、その子の心には、いまはやりの、なんでもうたがってかかる、うたがりやこんじょうというものが、しみこんでいるのでしょう。 うたぐりやは、心のせまい人たちです。心がせまいために、よくわからないことが、たくさんあるのです。それなのに、じぶんのわからないことは、みんなうそだときめているのです。…

 わたしたちのすんでいる、このかぎりなくひろい宇宙では、人間のちえは、一ぴきの虫のように、そう、それこそ、ありのように、ちいさいのです。そのひろく、またふかい世界をおしはかるには、世の中のことをすべてりかいし、すべてをしることのできるような、大きな、ふかいちえがひつようなのです。

 そうです、バージニア。サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。この世の中に、愛や、人への思いやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです。あなたにもわかっているでしょう。-世界にみちあふれている愛やまごころこそ、あなたのまいにちの生活を、うつくしく、たのしくしているものだということを。…

 サンタクロースをみた人は、いません。けれども、それは、サンタクロースがいないというしょうめいにはならないのです。 この世界でいちばんたしかなこと、それは、子どもの目にも、大人の目にも、みえないものなのですから。…

 この世の中にあるみえないもの、みることができないものが、なにからなにまで、人があたまのなかでつくりだし、そうぞうしたものなどということは、けっしてないのです。・・・

 サンタクロースがいない、ですって? とんでもない!うれしいことに、サンタクロースはちゃんといます。それどころか、いつまでもしなないでしょう。 一千年のちまでも、百万年のちまでも、サンタクロースは、子どもたたちの心を、いまとかわらず、よろこばせてくれることでしょう。」

 松井やよりさんが亡くなって、もう5年になります。美しいものが大好きで、好奇心にあふれ、子どものような無邪気な心を持った松井さんが、私は大好きでした。うそやごまかし、不正を許さず追求していく姿を尊敬していました。

 強い感受性と深い洞察力を持ってこそ、何が正しいことなのか追求する力を持つのだと思います。

 『サンタクロースって いるんでしょうか?』 中村妙子訳 偕成社 1972.12(初版);2003.10(改訂版93刷)

 (Y)
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