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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
中学生のための「慰安婦」展始まる&シンポジウム報告
wam第5回特別展「中学生のための『慰安婦』」展が6月2日から始まりました!
展示準備が間に合うのか心配でしたが、何とか無事に初日を迎えられました。
(いつもの事ながら、「何とかなる」のが不思議・・・。)

今回の展示はこれまでとは一味違います。
「中学生のための」というのは、「中学生限定」という意味ではなくて(「中学生だけなんですか?」とご質問いただきました(#^.^#)、「慰安婦」問題をよく知らない方や初学者の方に、基本的かつ正確な情報をお伝えしよう、という趣旨でテーマを設定しています。

Q&A形式で「慰安婦」問題の概要を伝えるパネルや、
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さまざまな軍票や元兵士のアルバムなどの現物資料、
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被害各国の女性たちの証言、
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被害各国政府と日本政府がこの問題にどう対応しているか、
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中学の歴史教科書から消えた「慰安婦」関連記述、など
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分かりやすい展示を目指しました。


そして開催初日にオープニン記念シンポジウム「私にとっての『慰安婦』問題」をwamの隣の日本キリスト教会館で行いました。



パネリストも今までには無い顔ぶれです。

埼玉県の公立中学校で教員をしていた高橋美智子さん、中国海南島「慰安婦」裁判支援を行っているハイナンNETのメンバーの高橋堅太郎さん、旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・協と実行委員会の村上麻衣さん、「慰安婦」問題をゼミで取り上げ、ナヌムの家への訪問や各所での講演活動を行う神戸女学院大学・石川康宏ゼミの小谷直子さんら、若い世代で「慰安婦」問題に取り組む人たちが、それぞれにとっての「慰安婦」問題を語りました。

若い世代が語る「慰安婦」問題というテーマが新鮮だったのか、100人を越える方が参加して下さいました。小谷直子さんの応援団、神戸女学院大学の石川ゼミの学生さん10数名も参加。シンポジウム前にはwamも見学されました。
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高橋美智子さんは、公立中学で実際に生徒たちに「慰安婦」問題を教える際に使っていた紙芝居「スボクさんの決心」を実演。証言を元につくられた紙芝居から被害の実態が生々しく伝わります。高橋さんの話から「中学生に『慰安婦』問題を教えるのは早すぎる」という批判は的外れであることがわかります。

韓国にある「ナヌムの家」のワークショップ「ピースロード」をきかっけに、若い世代が立ち上げた全国同時証言集会。京都の実行委員のメンバーの一人、村上麻衣さんは被害女性たちとの出会いや、女性たちの証言の持つ力と証言してもらうことへのジレンマを語り、「私たちは証言を聞くことのできる最後の世代。何ができるのかを考えなければ」と話されました。

ハイナンNETの高橋堅太郎さんは裁判支援を通して見えてきた問題や、男性として「慰安婦」問題に関わることの意味を説明。「共感の質は違うが、この問題を知れば知るほど解決の必要性を感じる」と話し、今後の連帯の必要性を訴えました。

神戸女学院大学の小谷さんは、初めて「慰安婦」問題を知ったときの衝撃を率直に語り、「この問題を知ることが出来て本当によかった」「もっと学びたい」と取り組みに意欲を見せました。訪問したナヌムの家でハルモニが言った言葉、「同じことが他の子に起きてほしくない」を紹介。問題に関わるきっかけを「どうしても許せなかった」と語りました。


会場からも発言があり、日本人「慰安婦」のすず子さんが亡くなるまで暮らしていた、「かにた婦人の村」のシスター、天羽さんと桜庭さん、山西省・明らかにする会の脇さん、神戸女学院大学の石川さんらが発言されました。

若い世代が悩みながらも真剣に「慰安婦」問題の解決のために取り組んでいる姿勢が伝わって来て、とても心強く思いました。それと同時にこの問題を広く知ってもらうための取り組みが必要であると感じました。
このシンポジウムで出来たネットワークを大切に、今後につなげていきたいです。

(S)
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