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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
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75年前の「大統領令9066号」
昨年11月、カリフォルニアで日本軍「慰安婦」の碑を設置するために活動している
「慰安婦」正義連帯 (CWJC)のみなさんからお話を聞く機会がありました。
そこには、日系ペルー人として米国の強制収容所に入れられた父親を持つグレース・シミズさんも参加し、正義を求める彼女の話はとても強い印象を残しました。そのグレースさんから、急ぎの賛同要請がきました。
https://www.change.org/p/inter-american-commission-on-human-rights-justice-now-for-the-shibayama-brothers

日系人強制収容所の問題といえば、レーガン政権だった1988年に過ちを認めて謝罪し、
一人2万ドルの賠償金を払って「解決した」問題として知られています。
しかし、そこから排除されたのが、日系ラテンアメリカ人でした。

グレースさんの父親は広島からペルーに移住しましたが、日本との戦争が始まってから米政府によってペルーから強制連行されました。日本軍捕虜となった米国人との人質交換のためだといいます。パナマで強制労働させられたのち、テキサスの収容所に入れられました。戦争が終わった後、多くの日系ペルー人が日本に強制送還されましたが、グレースさんの父親は米国に住む親戚を頼って「不法滞在者」として残り、1950年代にやっと永住許可を得ました。

日系人強制収容所の被害者の補償運動が始まり、1988年の日系アメリカ人補償法が実現しましたが、日系ペルー人はそこから排除されました。理由は「不法移民だったから」といいます。ペルーから強制連行したのは米国政府にもかかわらず・・・。

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日系ラテンアメリカ人の補償問題は、その後も続いてきました。数えると30年以上になります。
この間、米国司法からも、米国議会からも、ホワイトハウスからも拒まれてきましたが、アート・シバヤマさんら被害者は米州人権委員会に働きかけてきました。そして13年間待って、このたび、公聴会が開かれるかどうかの瀬戸際だといいます。
公聴会を3月に開かせるためにも、ぜひ協力してほしいというのがグレースさんからのメールでした。

日系ラテンアメリカ人の正義を求める署名を集めたい。
それも明日、2月19日までに!
なぜなら、75年前の明日「1942年2月19日」は「大統領令9066号」にルーズベルト大統領が署名・発行し、日系人の収容を可能にしたその日だから。

そして「2264筆集めたい」と書かれていました。
それは、強制連行された日系ラテンアメリカ人が2264人いたから。

関心を持たれたみなさん、署名は以下でできます。
https://www.change.org/p/inter-american-commission-on-human-rights-justice-now-for-the-shibayama-brothers

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現在、トランプ大統領のもとで国家による人権侵害を許す大統領令が打ち出されています。
それを司法によって止めようとしていること、そのこと自体は、過去の過ちを繰り返さないように
しているように見えます。
そのようななか、75年前の大統領令による人権侵害の被害者の話を聞く公聴会が
ワシントンDCで米州人権委員会によって開かれるということは、とても象徴的な気がします。

日系米国人の歴史については下記によくまとめられています。日本語も充実しています。
densho
この中の「インタビューで知る日系アメリカ人」の「過ちの是正」の映像では、
レーガンがきっちり過ちを認める姿が見られます。日本語字幕付き。

明日がそのような記憶すべき日であることも、今回初めて知りました。
どの国も、過去の人権侵害を過ちであったことを認めることは、未来をひらくことにつながります。
米州人権委員会という、人権を守るための最後の砦として地域的な枠組があるのはいいですね。
アジア人権委員会とかアジア人権裁判所、やっぱり必要だと思います。


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