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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
米議会での演説って栄誉なの?
安倍首相の米議会演説に日本が異常に湧いている。
米国に認められて喜んでいるこのかんじ、「植民地根性」まるだしってかんじでため息が出てしまう。
そもそも米国の両議会演説ってそんなにすごいの?

日本の首相は初めてとはいえ、お隣の韓国は歴代政権がすでに「米国両議会」で演説している。
リストがある米国の下院のサイトはこちら

直近からひろうと:
2013.5.8 朴槿恵大統領
2011.10.13 李明博大統領
1998.6.10 金大中大統領
1995.6.26 金泳三大統領
1989.11.18 盧泰愚大統領
1954.7.28 李承晩大統領
民主化後の韓国の歴代大統領はほとんどが演説している。
盧武鉉大統領を除いて。盧武鉉はあえてそのような機会を作らなかったのだろうか?

日本の場合は、両議会ではなく下院の歓迎会のようなところ(House Reception)での演説だった。
1961.6.22 池田勇人首相
1957.6.20 岸信介首相
1950.7.31 北村徳太郎衆議院議員(芦田内閣の大蔵大臣だったが、この時は吉田内閣)
1917.9.5 石井 菊次郎大使(石井ーランシング協定の人!)
1842.3.6 岩倉具視大使
ちなみに、戦中の1943年2月18日には、蒋介石の妻が米国の参戦や日本への抵抗運動の支援に
感謝する演説をしている。

なぜ、「日米同盟は強固」といいながら、安倍首相が初めてだったのだろう?
2006年に当時の小泉首相が両院議会の演説を断られたことは記憶に新しい。
その理由が靖国参拝だったわけだから、その基準に照らしたら、安倍の演説は断られるはずだ。
先月、ワシントンで「誰がどう決めるのか、基準はあるのか」と聞いたが、
基本的に議長が決めることであって基準はないらしい。

その際に聞かされたのは「ただ単に、外務省が怠慢だったのではないか?」ということ。
日本の外務省は「政府中心」で、共和党一辺倒。議会を重要視しないというか、
見下す姿勢を米国でも見せていることは想像に難くない。
なんつたって、54年前の池田首相以来ってこと自体、「超米国中心主義」の日本から見たら不思議だ。
ナデ○コとか、愛国者の方々は「大使館員はワインばっかり飲んでないで働け」と言ったほうがいいんじゃないかい。

さてリストにもう一度目をうつすと、東南アジアからはフィリピンのマルコス大統領、コラソン・アキノ大統領、
シンガポールのリー・クアンユーの名がみえる。おっと、1957年5月9日には、米国の傀儡政権ともいえる
ベトナムのゴ・ディン・ジエムが演説している! 市民をたくさん殺している中東の大統領も演説しているし、
本当に米国両議会の演説って「栄誉」なのか、もう一度考えるべきだろう。

今日は4月30日。ベトナム戦争終結から40年です。
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