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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
やより賞贈呈式&記念シンポジウム(2)
やより賞2006贈呈式の後は、記念シンポジウムを開催。場所を日本キリスト教会館ABCに移して、「米軍基地と女性への暴力」と題したシンポには60人近い方々が参加されました。

シンポジウムの開催時間直前に、山本潤子さんが到着!
急遽予定を変更して、贈呈式をシンポジウムの冒頭に行いました。

シンポジウムのパネリストは、高 維京(コユギョン)さん、高里鈴代さん(元那覇市議会議員、沖縄・基地軍隊を許さない行動する女たちの会)、ドナ・ベルトランさん(KAFIN埼玉)。

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高 維京(コユギョン)さんからは、高さんが事務局長を務める駐韓米軍犯罪根絶運動本部が結成された1993年から2000年までに扱った米軍駐屯地域女性に対する米軍の犯罪の実態や特徴、警察や米軍側の対応の問題点などが報告されました。そして最近の米軍基地再配置によって生じている問題についてふれました。米軍が撤退する基地村では、再開発のため地価が高騰し、それに伴う家賃の上昇が生活を逼迫していること、長年基地村で生活してきた女性たちが他地域に移り住むのは困難であることなど、ここでも女性たちは社会的無関心の中に置き去りにされていることが明らかにされました。

沖縄の高里鈴代さんは、60年にわたる沖縄の米軍駐留で、米軍による女性への性犯罪を、3つに区分してその時代の特徴を説明。これは沖縄の女性たちが、慢性的に行われていた米兵の暴力に対して反対の声をあげ、これまでデータ化されていなかった米兵による暴力を列挙した年表を作成したことから得られた知見でした。軍隊の本質は殺傷と破壊で
あり、占領地への差別、女性差別、構造的暴力は軍体駐留地に共通である、と指摘されました。

日本在住の外国籍市民のサポートグループ、KAFINの共同代表、ドナ・ベルトランさんからは、フィリピンの基地問題を時間軸にそって説明。9.11以降はフィリピンをテロに対する「第2の前線」と位置づけています。米軍駐留による人びとへの影響、とりわけ女性に対する暴力が報告されていますが、それを告発できない政治状況が生まれています。すべての被害者に正義を実現すること、国境を越えた女性・市民の連帯を訴えました。


続いて各地の米軍駐留地で起きている、米兵による暴力事件および裁判状況などについて、横須賀の女性殺害事件裁判について山下治子さん、フィリピン・スービックのレイプ裁判を丹羽雅代さん、岩国の米海兵隊員による強かん致傷事件に関して麻田和恵さんがそれぞれ報告されました。

軍隊が駐留することによって引き起こされる女性に対する暴力の実態が明らかになるとともに、その共通性が明確になったのではないでしょうか。


当日の様子はビデオで記録し、wamに所蔵しています。
興味のある方は事務局までお問い合わせください。
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