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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
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wam de video 特別シンポジウムを開催
秋の恒例、wam de video(※)の第1回目を記念して、特別シンポジウムを9月30日に日本キリスト教会館で開催しました。

(※wam de videoは、wamが所蔵するビデオの中から特別展のテーマに関わるビデオを選んで上映し、合わせて作品の制作者や取材者、関係者のトークを聞くセミナーです。)

「ビルマの『慰安婦』を追い続けて」をテーマに、フリーライターの森川万智子さんとビルマ近現代史研究家の根本敬さんを講師にお招きしました。


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森川さんは、朝鮮半島からビルマの慰安所に連れて行かれた文玉珠さんの聞き取りと裁判支援をきっかけに、95年からビルマで現地調査をはじめ、1997年からは14ヵ月間滞在してビルマ国内を歩き、これまで200人以上の聞き取りをしています。

根本さんは東京外国語大学で教鞭をとる、ビルマ近現代史の研究者です。現在の軍事政権と民主化問題にも詳しく、ビルマと日本の関係についてお話いただきました。

シンポジウムの始まりは、森川さんが撮影・編集されたビデオ:『シュエダウンの物語~ビルマの慰安所と“現地妻"が語るもの』(森川万智子・22分・2004年) の上映。これは新作・初公開という貴重な映像で
す。

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映像には、1942年から45年までの日本のビルマ占領時期に、日本軍兵士の現地妻となっていた女性や、「慰安婦」の産んだ子どもを育てた女性の証言、日本軍の通訳をしていた男性など、当時の被害の様子を伝える人びとが登場します。

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その後これまでの長年にわたる調査について、森川さんからお話をいただきました。日本軍の兵站基地として使われた、シュエダウンという地域の特徴や、現在も残される慰安所についての話、映像に出てくる「現地妻」のおかれた状況を語っていただきました。ビルマ独特の女性観によって、「現地妻」であった女性たちに向けられる差別的な目線など、現地での取材を続けてこられた森川さんならではのお話でした。
印象的だったのは、森川さんを長年にわたる調査に駆り立てた、文玉珠さんの「私はあの時人間ではなかった」ということばです。


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根本敬さんは、ビルマと日本の関係史を、たった30分という短時間にもかかわらず、整理されたレジュメで簡潔に説明してくださいました。これにはスタッフ一同感嘆!必要な事柄や歴史的背景を過不足なく、分かりやすく伝えていただきました。現在の日本とビルマとの関係、ビルマの政治状況など、なかなか日本のメディアでは報道されない内容だけに、大変貴重なお話でした。

参加者の人数がいつもよりちょっと少なめだったのは残念でしたが、中身の凝縮した、素晴らしいシンポジウムでした。シンポジウムの様子はすべてビデオに収めていますので、興味のある方は是非wamでご覧ください
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