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「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。
“wam de video 2010”がいよいよ始まりました☆
22日から“wam de video 2010”がいよいよ始まりました♪

第1回目のゲストは、映画『南京―引き裂かれた記憶』の監督・武田倫和さんです。

武田さんは、まだ30歳と若く、いわば「孫の世代」の監督です。親の世代である松岡環さんに出会い、彼女の聞き取りの映像を観て、祖父と同じ世代である加害兵士や南京の被害者の言葉にふれるなかで、酔うと刀を振り回し暴れていた自分のおじいさんの記憶がダブっていった…知れば知るほど、聞けば聞くほど引き裂かれていく被害者と加害者の記憶を自分と同世代の人たちに知ってもらおうと映画の編集をされたそうです。

セミナーでは、南京に行った元兵士の寺本さんの証言を上映してくれました。

寺本さんだけではなく、松岡さんの撮った映像の中で証言する兵士たちはみな、南京で自分がしたことへの罪の意識が感じられない、性暴力の話でも楽しそうに話している。とてもいいおじいちゃんで、話を聞きにいくとお茶菓子なんかを出してくれて…でも、そんな和やかな中、話すことはとてつもない…。

無反省な元兵士たちが、なぜ、そうなってしまったのか? それを知らなければならないし、同時に、親の世代がなぜ加害を伝えてこなかったのか、映像を撮る人たちがなぜ南京をほったらかしにしてきたのか。これらを問うていかなければ、自分が将来、次の世代に同じことを問われるだろう、と。自分につながることだからこそ、知りたい、そして同世代の人に伝えて行きたい、武田さんはそう語ってくださいました。

詳しい報告は3月下旬発行予定の『wamだより』14号でお届けしますので、どうぞお楽しみに☆

次回“wam de video 2010 第2回”は2月12日(金)19:00から。「証言―侵略戦争~人間から鬼へ、そして人間へ」(43分、1991年)を上映し、熊谷伸一郎さんにお話をうかがいます。こちらもぜひご参加ください☆


(ふ)


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wam de video 2010「兵士が加害を語るとき」
新年のご挨拶にはすっかり遅くなってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。

wamのMLではすでにご案内をしていますが、今年も wam de video が始まります。みなさま、お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。


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 wam de video 2010
 兵士が加害を語るとき~日本・アメリカ・イスラエルからの証言
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wam de video 2010は、「兵士の加害証言」に焦点をあてます。中国を侵略した元日本軍兵士、イラクから帰還したアメリカ兵、パレスチナ占領の実態を語るイスラエル兵は、映像のなかで、目や耳を覆いたくなるような数々の加害行為を証言します。彼らが自らこのような加害を語るきっかけは何だったのでしょうか。兵士たちが加害を語り始める動機や背景、その思いを監督や関係者とともに考えます。
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【会場】 wamオープンスペース
【時間】 19:00~21:00
【参加費】500円(別途入館料500円が必要です)
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★ wam de videoはwamの展示をより深く理解するために、映像作品を見ながら制作者や関係者からお話を聞く、とってもお得なセミナーです。 


■ 第1回 1月22日(金)19:00~21:00 ■□■□■□■□■□
 
「南京――引き裂かれた記憶」(85分・2009年制作) 素材映像上映

【映像内容】
同じ場所・時を経験した7人の被害者と6人元日本兵が、まるで昨日のことのように生々しく語る南京大虐殺―。10年間に250人以上の元日本兵、300人以上の中国人被害者に聞き取りをしてきた松岡環さんたちの映像を編集し、彼らの記憶の裂け目を重ね合わせることで南京大虐殺の実像にせまった。

【トーク】武田倫和(監督)
1979年生まれ。南京の被害者・加害者の証言から、酒を飲むと「中国人の亡霊が襲ってくる」と軍刀を持って暴れた元日本兵の祖父の記憶がよみがえった。強かんを当たり前のことのように話す元兵士の証言に衝撃を受け、本作品を「若い人と、南京大虐殺に疑問を持つ人に観てほしい」と言う。原一男監督主催の『CINEMA』塾に参加し、京都の在日朝鮮人の街、ウトロをテーマにしたドキュメンタリー『ウトロ 家族

街』の制作に関わる。


■ 第2回 2月12日(金)19:00~21:00 ■□■□■□■□■□

『証言―侵略戦争~人間から鬼へ、そして人間へ』(43分・1991年制作:日本電波ニュース社/日本中国友好協会) 全編上映

【映像の内容】
土屋芳雄(憲兵)・富永正三(将校)・永富博道(南京大虐殺・特務)の三人の侵略戦争体験者が自らの加害行為を語る。子供の頃は虫も殺せなかった人間が、なぜ戦場では鬼になったのか。中国の人道的対応で人間性を取り戻した3人の心の奥底には、「同じ過ちを繰り返してはならない」との強い信念があった。

【トーク】熊谷伸一郎(編集者/ライター)
雑誌編集者。中国帰還者連絡会の活動を引き継いだ「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」を2002年に立ち上げ、元日本軍兵士の聞き取りを続ける。季刊『中帰連』編集長。著書に『金子さんの戦争―中国戦線の現実』(リトルモア)、『なぜ加害を語るのか―中国帰還者連絡会の戦後史』(岩波ブックレット)など。


■ 第3回 3月5日(金)19:00~21:00 ■□■□■□■□■□

『冬の兵士―良心の告発』(80分・2009年制作) 全編上映

【映像内容】
1971年、ベトナム帰還兵たちが自らが犯したベトナム人虐殺を証言する集会を開いた。この集会は「冬の兵士」と呼ばれ、ベトナム戦争終結に世論を導いた。そして2008年3月、「冬の兵士」は再び、ワシントンDC郊外で開催されることになる。約50人の帰還兵がイラク占領の現状と住民殺戮の事実、帰国後のPTSDや貧困の状況を語り、イラクからの即時撤退を訴える。

【トーク】田保寿一(監督)
1950年生まれ。1991年、テレビ朝日「ザ・スクープ」のスタッフとして湾岸戦争終結直後のクウェートを取材。イラク軍による原油流出が原因と報道された水鳥被害について、実際は米軍の空爆による石油精製施設破壊が原因だったことを突き止める。2003年以降はイラクでの取材を続け、サマワの現状や核施設、反米運動などを取材。2006年、戦闘取材中に事故に遭って帰国。現在はフリーランスとして取材・活動を続ける。


■ 第4回 3月26日(金)19:00~21:00 ■□■□■□■□■□

『沈黙を破る』(130分・2009年制作)素材映像上映

【映像内容】
2002年春、イスラエル軍元将兵の青年たちがテルアビブで「沈黙を破る」と名づけられた写真展を開き、自らの加害行為を告白した。“世界一道徳的な軍隊”であったはずのイスラエル軍兵士が、次第に人間性や道徳心を失い“怪物”となっていく―。『沈黙を破る』は、土井監督のドキュメンタリー4部作「届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと―」の1つ。

【トーク】土井敏邦(監督)
1953年生まれ。ジャーナリスト。1985年よりパレスチナ、イスラエル問題の取材を続けてきた。『ファルージャ 2004年4月』のほか、NHKや民放で数多くのドキュメンタリー番組も手掛ける。2009年、「パレスチナ記録の会」の支援で「届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと―」全4部作を完成させる。『アメリカのユダヤ人』(岩波新書)、『パレスチナの声、イスラエルの声』(岩波書店)、『沈黙を破る~元イスラエル軍将兵が語る“占領”』(岩波書店)など著書多数。






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