

今日は、ニュースレターを4冊紹介します。
◆『ロラネット・ニュース』 No.21

表紙の言葉、「集い・語る 性暴力被害者たち」が、いいな。
被害者が、自分に落ち度があったと声をあげられない。
戦時でも、平常の時でも、女性の「性」が商売の対象となるこの社会。
当事者と支援者がつながって、大きな声をあげていこう!
◆ 『益子 朝露館たより』 第4号(2017年 秋号)

朝露館の名は、金明植の詩 『漢拏山』に由来している。
「抵抗運動の中で朝露のように消えた多くの魂・たましいたちは 花の種となっていつかは花開くだろう」
尊敬する女性よりもらった種がある。もらった種はまいて、育てて、花を咲かせなくては…。
◆ 『「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナール NEWS』 第29号

山口智美さん講師によるゼミナールのタイトルは、「国家が 『家族』 に介入-安倍内閣の改憲手法を斬る」
婚活・少子化対策、家庭教育への介入等、権力が個人の領域に踏み込む政策が進められている。ねらわれているのは憲法24条。24条の二つの柱、「両性の平等」と「個人の尊厳」を、右派は、「行き過ぎた個人主義」の元凶とし、家族の崩壊、未婚化による少子化をひき起こしていると攻撃している。
◆ 『究明する会ニュース』 No.187

今年は日中戦争80年の年。戦没者遺骨収集事業は、まだまだこれからの課題。女性や子どもの骨も出てくる。国籍、人種を問わず多くの人々が亡くなっていった。

wamライブラリーより、書籍を2冊紹介します。
◆ 『誰が<表現の自由>を殺すのか:ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件裁判の記録』
安世鴻;李春煕;岡本有佳/編
御茶の水書房 2017.9

ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件の、事件発生から勝訴判決にいたる経過と、裁判闘争がもつ意義をまとめた記録集
裁判では、「企業の恣意的な決定が表現の自由に及ぼす影響」という点に最大の注目が注がれました。
ニコンが写真展を中止した深層は、「慰安婦」問題は日本社会の禁忌に触れるものであるということが想像されます。
◆ 『<戦後>の誕生:戦後日本と「朝鮮」の境界』
権赫泰;車承棋/編 中野宣子/訳 中野敏男/解説
新泉社 2017.3

<訳者あとがきより>
日本の「戦後」は「朝鮮」を消去することにより成り立っている。…「少女像」を撤去させその記憶の「消去」を図ろうとしている。
